なぜ、あの人は仕事がいつも早いのか?
From歯科助手・入社2年目
同じように学生時代を過ごし、大学を卒業して同時に社会人をスタートしても、その数年後には
「仕事が速い人」と「そうでない人」の差がついてしまいます。
ある人が1時間で終える仕事を、別の人は8時間かけてやっている。
ある人が5分で終える仕事を、別の人が1週間かけてやっている。
冗談のように聞こえるかもしれませんが、社会に出てたくさんの人と関わると必ずこのような現象を目にすることがあります。
同じような能力からスタートを切ったはずなのに、なぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか?
仕事が速い人の共通点とは?
実は、「仕事の速さ」と「社会人としての経験値」とは、あまり関係がないことが分かっています(その仕事の初心者で、時間がかかっている場合は除きます)。
一つ一つの「実務」にかけている時間だけに注目すると、実はそこまで大きな違いはないのです。
ただ、大きな違いがあるのは「考えたり迷ったりしている時間」です。
考えている間は仕事に着手ができず、実務がストップしてしまうため、結果的に見ると意思決定が速い人にくらべて成果に圧倒的な差が生まれてしまうのです。
仕事に時間がかかる人の場合「後でじっくり考えること」を前提にしてしまっている傾向があります。
対して、仕事が速い人はその場その場で確認をして疑問点を残しません。打ち合わせや商談が終わった後には、すぐに次のアクションを取れる準備が整っているのです。
そのため仕事が止まることがありませんし、記憶が新しいうちに実行に移せるので仕事の精度も高くなっていきます。
今日からできることは何か?
もちろん、全員が全く同じスピードで仕事をするというのは難しいでしょう。
でも、もし今、仕事に必要以上に時間がかかってしまっているとしたら「後でじっくり考えよう」「時間をかけてやろう」と考えている思考のクセを解消する必要があります。
基本的に、後回し・先延ばしにしていても、それ以上状況が好転することはほとんどないのです。
思考のクセを解消する方法はとてもシンプルです。
それは、
▶ゴールをイメージしながら打ち合わせを行う
ということです。
この打ち合わせが終わったら自分がまずすることは何か?
最終的にどのような成果をアウトプットするのか?
仕事が速い人はこうした要点を掴むことに長けています。もしも打合せの内容に疑問が残っている場合には、「後」ではなく質問をしてその場で解決しようとします。
基本的に「後回し」にして状況が良くなることはない
打ち合わせが終わったときに「この後すぐ、何をするべきか」がはっきりイメージできるようにしておくと、仕事に着手するスピードが格段に上がります。
基本的に、仕事でもプライベートでも「後回し」や「先延ばし」にして状況が良くなることはほとんどありません。一方で、スピードはあなたの味方になってくれます。
打ち合わせやミーティングに参加する際には
「打ち合わせ=情報をもらう時間」
ではなく
「相手とすり合わせをする時間だ」
という意識で参加できると、これまでとまったく違う成果に出会えるはずです。