嫌な話。。。
from【院長 金丸】
先日、友人から、
「CONFLICTED(コンフリクテッド) 衝突を成果に変える方法」
という書籍を紹介してもらった。
内容は、簡単にお伝えすると
「嫌な話をぜずに後回しにして放っておいたとしても、それは勝手に解決することはない」
ということだった。
同僚でも、友達でも、そして恋人でも、元々育った環境も違う、価値観も違う人間なので合わないところはいろいろと合わないわけである。
しかし、多くの根本的な原因は何かといえば、
「嫌な話をしていない」
ということだった。
個人的な事を言えば、私は争いごとが嫌いなので、そういう事を避けようとする傾向がある。
いろいろなシーンで、「嫌な話」をして、対立ムードになるのがとっても嫌だから、できるだけその話を避けて通ろうとするわけだ。
避けたわけなので、もちろん、その時は安心する。
対立を回避できるんだからホッとする。
しかし、長期的に見て、その「嫌な話」はなくならない。
何故なら、根本的な解決はしていないからだ。
だから、何かにつけてぶり返して出てくることになる。
その度に避けていると、いつしかそれはタブーとなって話に上がることがなく、ただ"嫌な感情"が積もり積もることになる。
そして、本来は関係ないほかのちょっとした事でも"嫌な感情"は呼び起こされて、ついには耐えられないくらいに大きくなる。
つまり、嫌な話を黙って押し殺して心の中に押し込んでいても、それは勝手に解決することはない。
そうではなく、それは風船のように膨らんで大きくなっていく。
嫌な話というのは、放っておけば必ず大きくなる。
だから、早め早めに手を打ったほうがいい。
そして大切なのはお互いにとって"嫌な話"を心に溜め込んでおくよりも、きちんと話し合ったほうが、はるかに物事は前に進む。
"嫌な話"をすることは"楽しい話"をする何倍も、精神的なエネルギーが必要で、成熟していなければならない。
しかし、"嫌な話"をする事は"楽しい話"をする何倍も、人を成長させるし、仕事の成果につながる。
企業にとって「悪いニュース」がなかなか入ってこないという事ほど危険な事はない。
「悪いニュース」はさっさと入って、さっさと処理されたほうがいい。
心理的には悪いニュースを伝える人はあまり良く思われないだろうが、そんな人こそが、実は貢献度がとても高いのかもしれない。
誰になんと思われようが、成果や貢献を求める人こそが素晴らしい人材ではないだろうか。
※ちなみに部下を成長させる上司は、優しい上司ではなく、厳しい上司である。
私の人生でも10年前を振り返ると、厳しい上司の方が私を成長させてくれたと思う。